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三木清『人生論ノート』

★本日の言いたいこと★

 70年前に書かれた本を、30年ぶりに手にとって読んだ。
 すごく、新しかった!!

◎───────────────────────────

 久しぶりにこの本を手にとって、読み始めてみた。

 三木清は、京都大学出身の哲学者。
 終戦直後の1945年に、48歳の若さで獄死した。

 ▼三木清~京都大学文学部・日本哲学史研究室~
 http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/nittetsu/guidance/philosophers/miki_guidance.html

 この本が世に出されたのは、昭和16年(1941年)。
 70年近く前に出版された、とっても古い本だ。
 でも、いまでも新潮文庫で、380円で手に入る。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 私と『人生論ノート』の最初の出会いは、昭和53年(1978年)。
 私が高校1年生のとき、いまから30年前だ。

 歌の文句ではないが、
 いわゆる青春時代のまんなかで、道に迷っているばかり。
 「何のために生きているのか」などという
 考えてもすぐにはどうにもならないようなことを
 延々と考えてしまう時期に、
 自宅近くの書店でたまたま出会った1冊だった。

 基本的には哲学書だから、よくわからないところも多かったが、
 「人生論」などというものに目を向けること自体が、
 何となく、子どもっぽくなくて、かっこよさそうに感じられたものだ。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 改めていま読んでみても、哲学書だから、
 独特の難しい表現などもないことはないが、

 読み進めていくと、これが本当に70年前にかかれたものか?と
 不思議に思えるほど、新しく感じられることがたくさんある。

 例えば、第2章「幸福について」。
 

今日の人間は幸福について殆ど考えないようである。......(中略)......今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであるか。むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。

 ときおり、自らのポジションを確認する意味で、
 「古くて新しい良書」を我々は何冊か持つべきである。
 私にとって、この本はまさに「良書」である。

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