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「シューカツ」によせて

★本日の言いたいこと★

 誰が選んでくれたのでもない、
 自分で選んで歩き出した道ですもの、
 間違いと知ったら自分で間違いじゃないようにしなくちゃ......。

◎───────────────────────────

 春休みになって、学生たちは学校にこなくなって、
 何の連絡も来なくなった。
 「シューカツ」うまくやってるんだろうか?

 これだけ心配してやっているのに、
 当の本人たちは「心配されている」なんて、夢にも思っていない。
 さすがに、イマドキの若者、である。
 
 ところで......、

 世の中、とくに若者たちにとっては、いまが人生の分かれ目。
 受験なり、就職活動なり、これがどうなるかによって、
 その後の人生が大きく変わる(かもしれない)。

 精一杯、いい人生をつかめるように
 がんばってほしい、と思うが......。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 第一志望で入ったわけでもない大学で、
 いい先生やいい仲間と出会うことができたり、
 別に何の興味もなくたまたま入社した会社で、
 「天職」を見つける人もいる。

 だから、入学や就職前から
 いい大学(会社)ものとそうでないものを決めつけないで、
 心を広く持って、事にあたってほしいと思う。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 昔話を思い出した。

 私が学生の頃、ゼミの先生が学生と就職の話をしていた。
 本格的な就職活動が始まる前だったと思うが、
 ある学生が「私は総合商社に就職したいと思います!」というと、
 先生は「そうムキにならずにやりなさい」とおっしゃって、
 マスコミ志望だったある先輩学生の話をしてくださった。

 その先輩学生は、確固とした志を持って
 新聞社やテレビ局などのマスコミ各社を志望したのだが、
 努力の甲斐なく、全社不合格となった。
 それでも就職しないわけにも行かず、
 不本意ながら、あるメーカーに就職した。

 しかし、そこで彼を待っていたのは「広報室」勤務だった。
 そして、彼に与えられた仕事は「社内報」の制作。

 全社を駆けずり回って取材し、
 社内の様子を社員全員に伝える社内報の制作は、
 会社にとっては直接何の利益にもつながらないが、
 もともとマスコミ志望の彼にとっては、やりがいのある仕事だった。
 新人ながら、年頭の社長インタビューで社長と直接話をした。
 全国の事業所・工場の取材を通じて、
 自分が働く会社の様子を理解することもできた。

 いやいやながら入社した会社だったが、
 そこで出会った仕事は、非常にやりがいのある仕事だった。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 いろんなことを話してくれて、教えてくれた先生は、
 もう10年近く前に他界されたが、お芝居の好きな方で、
 よくゼミの学生たちをお芝居に誘ってくださった。

 いくつかご一緒させていただいたなかで、
 杉村春子主演の文学座公演「女の一生」を観たが、
 最後の台詞がいまも心に残る。

 誰が選んでくれたのでもない、
 自分で選んで歩き出した道ですもの、
 間違いと知ったら自分で間違いじゃないようにしなくちゃ。

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