« 碌山美術館 | Hoofdpagina | 人倫にもとる »

学生の本分

★本日の言いたいこと★

 「就職活動のため、ゼミを欠席させてください」という学生に、
 「ダメ」という先生は、最も時代の先端を行く先生だと信じたい。
 
◎───────────────────────────

 季節にもよるのだが、就職活動を理由に授業を休む学生が多い。

 近年では、就職活動は早期化し、
 かつ学生によっては長期化する傾向があるので、
 下手をすれば、1年以上、まともに大学で勉強しない学生もいる。

 このような状況を憂い、
 私は、就職活動を理由にゼミを欠席する学生を
 基本的には許さない姿勢でいままでやってきた。

 しかし、そうは言いながらも、
 自分でも「ちょっと意固地になりすぎているだろうか」と
 悩まないこともない。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 バブル崩壊以降の長い景気後退にもどうやら一区切りがつき、
 団塊世代の大量退職が目前に迫っていることもあり、
 学生の就職活動は、何年か前よりは明るさを取り戻しつつある。

 それでも就職率(就職者数÷(卒業者数-進学者数))は、
 文部科学省の「学校基本調査」によれば、7割に満たない。
 学生にとっては、大学を出たからとて
 必ずしも就職できるというわけではない。

 だから、将来何に役立つかわからない目先の授業より、
 確実な将来につながる就職活動のほうに
 どうしても目が行ってしまうのだ。

 無理からぬことだ。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 ただ、それでも私はこう思う。

 古ぼけた言い方だが、やはり「学生の本分は勉強」である。
 学生の商売は勉強。「学びのプロ」であるべきなのだ。
 プロならプロらしく、「プロとしての誇り」を持つべきであり、
 プロとしての価値観に基づいて行動すべきなのだ。

 だから、例えば、
 就職活動の関係で企業から面接に呼ばれ、
 その約束の時間がゼミの時間と重なってしまったら、
 まず一度は、断るべきだと思う。
 「その時間にはゼミがありますから行けません」と。

 もちろん、実際には、相手のあることだから、
 どうしてもその時間にしか都合がつかないとなれば、
 それはそれでしかたがないだろうが。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 近年、公務員が飲酒でひき逃げ、とか、
 看守が囚人と取引してみたり、とか、
 「あってはならないこと」が多すぎる。

 「プロ意識」というか「プロとしての誇り」が
 いまこそ再認識され、育てられなければならない。

 こう考えたとき、私の考えは決して古びたものではなく、
 むしろ時代を先取りするようにも思えるのだが、
 「自惚れ(うぬぼれ)」だろうか。

« 碌山美術館 | Hoofdpagina | 人倫にもとる »

大学・教育に関すること」カテゴリの記事

Reacties

以前、「就職を考えよう」というシリーズでも記したのですが、究極には、ほかのあらゆる事情と同様、「就職活動のために」授業を休むというのもあり得ると思います。もちろんその事情をきちんと説明し、事前に了解を得ることは世の常識として必要ですし(社会人のイロハでしょう)、できるだけ授業予定を優先して判断行動するのも当然でしょう。
ただ、実は相当にあるのが、「何となく」出てこない、これを「シューカツのため」と称している、そういう事態です。体のいい自分ならびにまわりへの言い訳にしているのです。ほんとうに個人面接などの予定が授業と重なって、どうにもならないというのはそんなにありません。要は、みんな就職だと動き回っているなか、何となく大学に行きづらい、行くこと自体が後ろめたいというか、自分の努力不足や「立ち遅れ」を自覚させられてしまう、だから何となくこもっている、それでPCの前に座って、あれこれ情報集めのようなことをして、自分自身へのエクスキュースにしている、こんな例です。
とりわけいまのようにインターネット経由で「シューカツ」というのが当たり前のようになってくると、なおのことそうなります。これは最悪です。ですから私は以前に、「シューショクは歩いてこない、だから歩いていくんだよ」と記しました。自分から足を踏み出し、いろいろな企業などを訪れ、いろいろな人に会えば、それ自体は大変な勉強です。そこまで目の色変えてやっていればむしろご立派と私は思います。そうでないと、すぐめげて、フリーターへの道一直線です。

Laat een reactie achter

(Niet getoond bij de reactie.)

TrackBack


Hieronder vindt u links naar weblogs die verwijzen naar 学生の本分:

« 碌山美術館 | Hoofdpagina | 人倫にもとる »

november 2020
zo ma di wo do vr za
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Hoe laat is het?