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何のために働くか

★本日の言いたいこと★

 「食べていくため」にだけ働くわけではない。
 イキイキと生きるために、自分の成長を喜ぶために、
 「なぜ働くか」「何のために働くか」を、考えよう。
 
◎───────────────────────────

 大学の長い夏休みが終わり、キャンパスに学生が戻り始めた。
 授業開始を目前に、いろんな相談事がオフィスに持ち込まれる。

 そんな相談事のなかに、意外に多いのが、
 こんな4年生の相談ごと。

 「私はもうすでに卒業要件単位をすべて修得しました。
 今学期は1単位もとらなくても卒業できるんです。
 もう、別に受けたい授業もありません。
 就職先も決まりました。私は今学期、どうすればいいでしょう?」

 贅沢な悩みだが、本人は真剣だ。

 最初の1~2年は必修科目がいっぱいあったりして、
 大学生も、それなりになかなか忙しいのではあるが、
 確かに4年生、しかも最後の秋学期(=後期)ともなれば、
 ほとんど授業をとらなくても卒業できるほどの状況になるのだ。

 しかし、もちろんその最後の1学期、
 たとえ1単位も授業をとらなくても、
 授業料を払って、大学に在籍しなければならない。
 大学の卒業要件に「4年間在籍すること」があるからだ。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 で、この半年、どうするか?

 私は同様の悩みを持つひとりの4年生に
 「君はなぜ働くのかね?」と聞いてみた。

 おそらくいままでそんなことは考えたこともない。
 卒業すれば就職して働くのはアタリマエと思っていた件の学生、
 苦し紛れに「まぁ、食べていくためですかねぇ......」と答えた。

 私は、先月ジェイカレッジで講演を聴いた
 林恭弘氏の著書を持ち出した。

「食っていくため」=「生きていくため」という労働をする理由は、いまの日本において現実には、労働の意味のほんの一部しかとらえていないことはあなたもおわかりのはずです。
極端な話ではありますが、いまやホームレス(路上生活者)の関心ごとは「食っていけるか=生きていけるか」ではなく「ヘルシー&ダイエット」なのだという冗談があるくらいです。
これは最近問題視されていますが、コンビニエンス・ショップやファストフード店から廃棄される弁当やハンバーガーなどが、日本国内で一日あたり300万人分の食料に相当することから端を発したようです。

(林恭弘『モチベーション』p.20より抜粋)

 だから、「働くこと」に
 「生きていくため」以上の価値を見出せなければ、
 「働くこと」そのものがつまらなくなってしまう。

 そのことに気づいて、
 「なぜ働くのか」「何のために働くのか」を
 あえて、働く前のこの時期に、考えてみてはどうだろうか。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 授業料を払っていれば、授業に出なくても、
 大学内のさまざまな施設を使うことができる。
 朝から晩まで図書館に入り浸ってもいい。

 実は、図書館には、「なぜ働くか」を考えるための
 いろんなものがあるのだよ。例えば......、

 ▼成功する秘訣~松下幸之助『社員心得帖』
 http://blog.canpan.info/fukukancho/archive/26

 ▼てんびんの詩
 http://blog.canpan.info/fukukancho/archive/33

 さて、件の学生、これから1学期間、どう過ごすだろうか。

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bijenkorfさん、こんにちは。
「どうすればいいのでしょう」って、すごい質問ですね。しかも大学の先生に。
でも、考えてみれば、こうして悩むだけ真面目な学生さんなのかもしれません。

私の場合は理系だったので学年が上がるごとに忙しくなって、「2月の卒研発表後にも何か一つ結果を出すこと」という命題のおかげで入社式直前まで実験室にこもっていましたが、そうなって「ああ、時間のあった教養部時代にもっとやれることがあったのにな」と思ったものでした。専門分野にどっぷり漬かる前に、色々な分野の文献を図書館で読める環境にあったのにと。

まあ、今現在も無為に時を過ごしているのであまり偉そうなことは言えませんが、bijenkorfさんのお書きになる学生さんの姿を見ていると、いつもつい「もったいない」という言葉が浮かんでしまうのでした・・。

Kakoさん、コメントありがとうございます。

たしかにもったいないんですね。私も(文科系だったですけど)無駄な時間の使い方はずいぶんしましたので、学生世代のことをとやかく言えるかどうか自信はありませんが、幸い私も4年生の最後まで時間をもてあまして困るようなことはありませんでしたので、この質問には苦労しました。

今回のような学生に接していて問題だと思ったことは、困難に直面したときにその解決策を自分で考えることなく他人に委ねてしまうことです。いや、彼らなりには考えたのかもしれませんが、自分で自分の考えたことに自信が持てなかったのかもしれません。

4年生といえば22歳だから、もうそろそろ自分のことは自分で考えて、自分で解決できるようにならなければいけませんね。親や先生のような口うるさく注意したりアドバイスをしたりする人は、だんだんいなくなりますから。そのことだけはこの学生にも言ってやりました。

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