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経済学的思考のセンス

★本日の言いたいこと★

 経済学的思考で物事を考えることは面白い。
 だから、経済学を勉強することは面白い。
 しかし、大学での経済学の授業に期待しすぎてはいけない。
 勉強は、自分でするものだ。

◎───────────────────────────

 ちょっと前に買った本なのだけれども、
 ちょっとした合間に読んでいる。
 けっこう、おもしろい。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 サブタイトルが「お金のない人を助けるには」となっているので、
 さぞかし期待してしまう人もいるかもしれないが、
 この本の冒頭に、著者はこう述べている。

社会におけるさまざまな現象を、人々のインセンティブを重視した意思決定メカニズムから考え直すことが経済学的思考法である。貧しい人を助けなければならない、容姿に基づいた賃金差別は許してはならない、というだけで思考を停止するのではなく、その発生理由まで、人々の意思決定メカニズムまで踏み込んで考える。こうした思考方法を身につけることは、さまざまな日常の場面でも有益なのではないだろうか。

 つまり、お金がない人を助ける具体的な方法を示すのではなく、
 お金がない人を助けることの経済学的な意味を考える、
 ということを目的としている本なのである。

 よく言われる話だが、
 お金がない人にお金をあげても、
 たぶん、その人を助けたことにはならない。
 ある程度お金を稼ぐ方法を教えてあげて、経済的に自立させて、
 はじめて、お金がない人を助けてあげたことになる。

 ただ、世の中にはいろんな人がいる。
 本人が努力しないからお金が稼げない人もいるだろうし、
 どうやっても努力できないほどのハンディを抱えた人もいるし、
 努力したくないから、ハンディを抱えたふりをする人もいる。

 だから、なかなか難しい。
 なぜ、人々の所得に格差が生じるのかを理解するのは難しい。
 そして、どうすれば所得格差をなくせるのかを考えるのも難しい。

    ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

 それでも、物事の因果関係について考えること、
 そして人々が問題を解決するために自発的に動けるような
 インセンティブを設計することは重要なことだ。

 この本は、そんなことを教えてくれる。

 ちなみに、この本では、
 ひところ若い女性の間でもてはやされた「三高」を例に、
 身長の高い男がなぜ若い女性に人気があるのか、を
 経済学的に(?)分析している。

 身長の高い男性ほど所得が高い傾向がある、という研究が
 アメリカにはあるらしい。

 私も一応、経済学で飯を食っているもののひとりだが、
 経済学者にもいろんな人がいるものだ、と思う。
 こういう本を読むと、経済学は面白い、と思うだろうが、
 こんな面白い話ばかりしてくれる大学の授業はない。

 もうすぐ新学期が始まるが、
 新入生はあまり過剰な期待を抱かず、
 面白い本は自分で読んで勉強してほしい。


 

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