NHKラジオ第二放送「基礎英語」
★本日の言いたいこと★
何度でも申し上げたい。
「お世話になりました」「ありがとうございました」
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NHKの朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」が、放送されています。
▼連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」
https://www.nhk.or.jp/comecome/
ラジオで、外国語を勉強した経験のある方、多いと思います。
私も昭和50年(1975年)、中学校1年生の時に、NHKのラジオ第二放送で「基礎英語」という番組を聴き始めたのを皮切りに、中学生、高校生、大学生の頃には語学の学習にラジオを利用していました。
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我々の世代では中学校1年生から「英語」の授業が始まるのですが、4月の最初の「英語」の授業で先生が、この番組を聴くことを勧めてくださいました。そして「テキストを学校で一括購入するから申し込みたい人は申し込みなさい」とおっしゃいました。当時は正直な子供でしたので、先生がおっしゃることならそれは当然そうするものだと思って、テキスト購入に申し込みまして、4月の最初から、放送を聞き始めました。
講師は、桜美林大学助教授の大野一男先生。
それから英語の発音を指導してくださる、ネイティブの先生が2人。
レジナルド・スミス先生とマーシャ・クラッカワー先生でした。
4月の放送は「発音」に焦点を当てて、毎日ひとつずつ、子音、母音、二重母音。二重子音。簡単な英文と単語を覚えながらの勉強でした。1年間、毎日20分ずつ「基礎英語」の番組を聞き続けましたけど、今から考えるととくにこの最初の1ヶ月が私にとっては非常に有益だったなあというふうに思っています。
何しろ「英語の発音で困る」ことは、なくなりました。英語の試験問題の最初のほうに出る、発音の正誤問題で間違えることはありませんでしたし、英語で話をしていると「君の英語はとてもきれいだが、どこで勉強したのですか?」と何度か聞かれたこともあります(そのときには「私は日本で英語を勉強しました」と答えています)。
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この後もいろいろな語学講座を聴きつつ、中学、高校、大学、大学院と進んで、15年後、大学の先生になりました。そして1994年に、現在の桜美林大学に勤務することになりました。着任した翌々日だったと思いますが、大学の入学式がありました。入学式ですから当然、学長の式辞があるわけですが、そのときの学長が、あの(!)大野一男先生でした。
私が中学校1年生のとき。13歳の時にラジオ「基礎英語」で毎日声を聴いていた、その方が、目の前で話をしていらっしゃって、最初は「どこかで見たことのある人だな~」「声に聞き覚えがあるな~」と思ったのですが、入学式後にそれを思い出して、不思議なご縁を感じました。
さらに、勤務して数年経ったときに、入学試験の監督業務でレジナルド・スミスという外国人の先生と一緒になりました。あの、「基礎英語」に大野先生と一緒に出演され、発音指導をされていたネイティブの先生でした。文学部の英文科の先生をされていました。入試業務が終わった後に、私はスミス先生に「私、20年ほど前、『基礎英語』を毎日聴いていました。4月にしっかりと発音指導していただいたおかげで、今も英語の発音に苦労することはありません。ありがとうございました」と申し上げました。スミス先生は、それを聞いて非常に喜ばれて、その後も折に触れて学内で話しかけてきてくださっていました。
大野先生もスミス先生も、いまはもう、この世にはいらっしゃいませんが、いまも事あるごとに先生がたには「お世話になりました」「ありがとうございました」と心で御礼を申し上げています。
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